円明院

昨晩は適当な所でお開きにして、この日は原町方面へ。行政的には「はらまち」だが、「はらのまち」ともいうし、駅名は少なくとも「はらのまち」になっている、「の」はあってもなくても良い。

今晩原町に泊まって夜の街を見て見ようと言う目標があるだけで、特に何もない、ある物を適当に観光しようか。昨日平から小高まで北上して来たので、その続き、6号を北上する。

母ちゃんが朝飯出してくれたんで、腹減ってねえ、まあ特に名物もないしね、さてどうするかなって思ってたんだけど、そういや昨日の国道沿いから、「世界一のパワースポット」って看板が目立つな、一応寺らしい。

特にやる事もねえからな、寄って行きますか、ん？何もない田畑のど真ん中にあるな、あれ？なんだ？結構でっかい観音像があるな？

うん、こう言う臭い、俺は知っているぞ、あれだあれ、バブル期の頃にやったらでかい観音像が各地に作られたけど、それだ。この寺の雰囲気を見た瞬間に何かを感じ取れない奴は生きて行けないよ、そう言う意味で「世界一のパワースポット」だ。

建物もこじんまりとしてはいるけど、豪華。円明院というらしい、ま、ホームページ見れば大体分かるよ。ホームページにも「この閲覧だけで運気が上がった方もいる」とあるんで、是非。

初見では奥の方までは行けない、何でもまず土日に開催されている講話を聴いて、その後、と言う事だ、口コミでは講話に毎回2000円掛かるとか。

「永代供養年5000円、日本一安い！先着限定500体」っていう看板があった。そうかあ、仏にも先着限定とかあるんだな、知らなかった。

「持っているだけで良い事起こる奇跡の名刺」ってのも貰った、これバシ君に上げようと思っていたのに、すっかり忘れた。やっぱり彼には運気が必要だからな、今度一緒に行こうな。

ちゃんと賽銭して来たよ、1円玉とか、財布軽くなるし。そういや今、両替手数料とかで、1円玉で賽銭するなとか、ニュースで流れていた様な。携帯で賽銭とかもあるらしい。

余りにもパワーが上がり過ぎるのも良くないから、撤収。ちょっと帰る時は怖かった、「囲まれている！」「車のエンジンがかからねえ！」とかねえだろうな、って。

だって、後から1台車来たからな、こんな辺鄙な所に。同じ様に看板に釣られて来た観光客だと思うけど。場所が場所だから、助けなんて来ないし、目撃者もいないし、いるにしても身内だろうし、いやいや肝が冷える。