雨の匂い

雨、現代の日本人の多くにとっては、嬉しい言葉ではないだろう。明日が晴と雨、どちらが嬉しいか、普通は前者。天気が悪い、悪いって言葉が抑々、雨を指している。天気が良いなら、それは晴れ。つまり、雨は悪者。

沖縄に来てから雨が大好きになった。夕立の匂いが好き。ざーっと来た時に、漂っていた空気中の様々な物が降下して、この独特の匂いになるのだろうか。

全てが、洗い流される。この音に、他の音も消える。窓を開けて眺めるだけで最高のつまみ。雪見酒ってあるけど、この島でそれは不可能なので、雨見酒。

変換出来ないね、この言葉。俺の造語、って事になるな。俺は太っ腹なんで、特許とかせこせこした物を取って儲ける気はないから、皆、この言葉、遠慮なく使って良いぞ。

こちらに来て、好きになった。都内だと、夕立の後の混みあった満員電車なんて、最低の臭い。日本語は匂いと臭いを区別するんで、変換が面倒だね、これ。

傘から滴り落ちる雫で建物の中も滑り易くなって、歩き辛い。混雑の中、人の濡れた傘が掠って服が濡れて、また苛々。人口減少とか言うけど、東京は半分でも多過ぎる。

沖縄では、濡れる事が殆どない。移動はほぼ車。飲み歩くにしても、タクシー。それに、1日中は降っていない。数十分の強烈なスコール、その時は屋内で飲みながら、それを見ながらやり過ごせば良いだけ。止んだら、動こう。

激しい雨音と、この匂い、そして全てが流れて行く、これを眺めながら酒を飲むのは楽しい。澱んだ心が洗われる様だ。

さて、洗い流したら、衣服を着る様に、再び心に新たな汚れを張り付けないと。汚れと毒が常在菌、ないと落ち着かない。


当時の技術を結集した水力発電、だったかな。

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