琉球の檻

管巻き

自分が住む地、これは多くの場合、自分が想像する以上に足枷となる。ま、こんな所を読んでいる連中は皆フットワークが軽い訳で、だからこそこの地にいるのだが、そしてこれを読んでいるのだが、皆そうではないよ、って話を1つ。

俺の所に来ている顧客は、はっきり言ってこの島の最上層階級で、当然その子息もそこを目指す事になる。内地から来ている方々の子息である事も多いので、向こうの世界も視野。

でも簡単に、向こうへ、とはならない、これがこの島の壁。この島を飛び出て別の世界へ、これがそうそう簡単ではない。何故そこへ行くのか、ここに強い動機が必要だ。

例えばもし俺が会社員で、明日から鳥取へと左遷命令が出たとして、素直に従えるだろうか。そうだな、命令ならば仕方ないと割り切って移動は出来るかも知れん、が、鳥取でも沖縄でも選んで良いよ、って言われたら、鳥取はないわな。

同様なんだよね、若者も。ここに留まっておくのと、見知らぬ土地に出る、どちらを選んでも良いと言われると、当然最初はうきうきでこの島を出ようと思うのだけど、良く良く考えると、ここに意味があるだろうか?ってなる。

もうこの島に戻って来る気はない、ならば島外に出るのが当然だろうが、いずれ戻って来ようと言う思いがほんの片隅にでもあるのならば、では島外に出る意味は何だ?となる。これがこの島の足枷。

日本の端だからか、夢が小さい、所詮ここから変えられる事は何もないと思っているのだろうか。ここはかなり不満、スケールが小さいんだよ、将来の夢の。もっとでかく持って。実現不可能な派手なのをさ。

市場は再建出来るだろうか?

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました