泡沫話・3

売る方の心理、これは昔から、ずっと不思議だった。その心の中まで覗いてみたいと思っていた。奴らの股を開いて体内の一部を覗き込んで、奥をつんつんと触る事は出来ても、その本当の奥底を知る事は難しい。

店内で聞き出すのは無理だろう。店内と言うのは、向こうからすればビジネス中な訳で、そんな時に本音を喋る奴はいない。ビジネス中の人間には超大型巨人でも越える事が出来ない、遥かに高いビジネスの壁がある。

昔、東京にいた時、その頃は更に好奇心が強くて、吉原でも、店の外で、ビジネスの枠を一応は出た所で、話を聞いた事はそれなりにあったりはするが、それでも、向こうはビジネス中。リピーターの為に、って思考になっている。

だから、本音は無理だね。泡嬢を外に連れ出して飲んで話していても、そう言うビジネス中だと、写メ日記と大差はねえな。彼女らも、外にいたって営業はしなきゃならんから。

昔売った経験があるのと付き合った事も何度かあって、そこから根掘り葉掘り聞こうとしたのだけど、これ、かなり危険。突然怒り出したりする事がある。こっちはかなり気を使って聞くのだけれども、いや、確かに悪乗りしてげらげら笑いながら聞いたりはしたが、向こうには触れて欲しくない傷の様だ。

多分だけど、その頃の荒んでいた自分の生活を思い出して腹が立つのだと思う。それを興味本位で俺が抉って来るから、激怒される。

(続)


戦前、兵器を隠していたらしい。

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