アナログ健在

旧コラム

前の続き。

これは詰まる所、ネットの知は所詮低レベル、ということになる。最先端を行く研究者はその情報をネットに流したりはしないのだから。ネットにある情報はあくまでの二流のものだ、ってこと。

現実的には、ネットの情報だけでも日常生活には困らないのだけれども、本格的な学問をやろうとするならば、結局のところ研究室でしかできないのだ。ネットは便利だが、その欠点も意識はしなければならない。

つまり、未だアナログ健在。本でしか得られない情報もあるということだ。将来的には世界中のありとあらゆる著作がネット上で見られるようになれば良いと思うが、著作権と金の問題も絡んでくるし、近い将来には不可能か。

それに、自動翻訳機能がもっと進化してくれないと無理だ。外国の文献を誰かが翻訳してくれるまで待つ、では遅いわけで。これが高機能になれば外国語の勉強に割く時間が他に割り当てられるから、日本人の知性も上がるだろう。

このように、現状ではネットを介さず、本を直接読むしかない面もある。最近流行の電子ブックでも、まだまだ品揃えが悪いしね。しかも、本をネットで買おうとしても、ここにも問題が。立ち読みができないのはやはり痛い。

どんな本かある程度の目星を付けてから買いたいものだ。が、アマゾンで見られる最初の数ページだけじゃ全くわからん。全体をぺらぺらめくってみないと。だから、現状まだまだ本屋にニーズはある。

(続)

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