辺野古にジュゴンはいない

旧コラム

ジュゴンとマナティー、の続き。

ジュゴンは沿岸の浅瀬の海底に生えるアマモを掃除機のように這い回って食べる為、はみ跡ができる。これにより生息しているかどうかがわかる。

哺乳類なので息継ぎしなければならない為、深くは潜らない。食性が海亀と似ているので、一緒に見られることがあり、海亀と遊んでいることもあるそうだ。3と7は両方確変だから仲が良いのだろうな。

基本群れを成さず、沿岸周辺で暮らしているが、数百kmを移動することもある。さて、ここからが本題。辺野古のある大浦湾でジュゴンはたびたび目撃されているが、その頻度から言って、ここに住み着いているかどうかが眉唾。

仮に大浦湾に住み着いていたとしても、数百kmを移動できるジュゴンの遊泳能力を考えれば、ここでなければ生活できないわけではない。沖縄の東海岸にはアマモの藻場は他にも多くあるので、辺野古でなくとも良い。

現在沖縄周辺で確認できているジュゴンはわずか3頭。多く見積もっても10頭はいないとの話。1頭は大浦湾より北側の嘉陽海岸に住み着いている。もう1頭は古宇利島近辺、もう1頭は古宇利島から大浦湾を回遊している。

つまり、辺野古に住み着いているジュゴンはいない。回遊している1頭が時々寄っているにすぎず、この回遊能力を考えれば、辺野古に基地ができたところで問題がないことがわかる。これが詳しいな。

こう考えると、ジュゴンの保護は辺野古移転の反論にさほど大きな意味をなさない。もっと言おう。現在ジュゴンが絶滅危惧種なのは、明治から大正の間の乱獲によるものだ。

(続)

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