個人に業績とか読めるかね?

旧コラム

前の続き。

俺にはファンダメンタルでの投資ってのが非常に納得いかない部分が多々あったから。バフェットって、単なる宝くじ当選者にしか思えないのだよね、俺には。

だってよ、これだけの数の人間が相場に参加しているんだぜ。カジノのスロットマシンでジャックポットを出す奴がいるように、中には相場で豪運の奴もいるだろう。買った銘柄がことごとく伸びて儲かる奴だっていてもおかしくはない。

それに、ファンダメンタルで株を買うなら企業の業績を見るわけだが、素人が得られる企業の業績の情報、たかが知れているだろ?個人投資家が知っている情報なんざ、証券会社の自己売買部門が皆数か月前に知っている話。

個人投資家が「お得」と思った銘柄、証券会社が既に買っていないはずがないと思うんだよね。こいつらが買っていないなら、それは割安ではないということだ。来期の業績に不安があるとか、ね。

しかもこいつら、目標株価とかふざけたことやってやがるからな。「GSが目標株価を5000円から6000円に引き上げ」とか流れると、周りから買いが入る。これ相場操縦だろ。こんなことが許されるのが俺には納得できん。

もっと根本的な問題で、経済がどうなるか、企業の業績がどうなるのか、こんなものは誰にも読めん、ということだ。経済学者は言う、「明日の株価が上がるのか下がるのかはわからないけど1年後の株価は読める」とね。

確かに、今日株価が上がるか下がるかを当てるより、長期的に見て伸びる株、下がる株、こういうのを当てる方が簡単に見える。細かいことに一喜一憂しないで長期的視点を持て、言いたいことはわからなくもない。

(続)

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