犬田布岬

旧コラム

前の続き。

メインは眼鏡岩。岩がアーチ型に、眼鏡のように繰り抜かれている。この島は、様々な種類の岩があるので面白い。質感とかがそれぞれの海岸でかなり変わる。

先へ。小原の滝ってのは見つからなかったので、犬田布岬へ。いぬたぶ、と読む。ここには戦艦大和の慰霊の碑がある。何でここ徳之島に、と思ったが、当時は沈没場所が正確にわかっておらず、ここの沖合いと言われていたからだと。

実際の沈没場所は屋久島の西の沖合い。ま、今更なので、ここに慰霊の碑がそのままに残されている、というわけ。ここ犬田布岬からは北西のかなり先の沖合いになる。

坊ノ岬沖海戦と呼ばれているようだ。大和だけで2740名が戦死、この時の海戦で計3721名が戦死。米軍の死者12名。阿呆な戦をやったもんだ。一応、大和の乗員でも270名は生き残った。この人数、大和、相当でかかったんだな。

その慰霊の碑がここにある。が、この岬には、なんかよくわからん企業の記念碑とか、勝手に個人で作って建てたんじゃねぇの、っていうような謎の像もあったりするw。景色自体は断崖絶壁の見晴らしの良い岬。

ただなあ、この島と大和、何の関係もないから、ここに慰霊碑があることに非常に違和感は感じる。沈没場所もこの島とは全然関係ないと言って良いほど遠く離れているわけで。ま、細けぇことは、いいか。

次、犬田布騒動記念碑。役人の理不尽な仕置きに反発した農民が起こした一揆。勿論、そんな有名なものではなく、ここを見て初めて知った。農民の方の観点から「犬田布義戦」とも呼ばれている。

(続)

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