上に立つ者の、資質

旧コラム

前の続き。

俺ならあの選手を使って、あの時こういうサイン出して、多分勝てたのに、とか、さw。球場周りの居酒屋なんて、こんな話ばっかりだ。皆、好き勝手言うよね。だから、監督は常に批判される立場。大変だ。

だが、外部からずぶの素人を監督に迎えた球団なんて、歴史上、一つもない。そりゃあね、野球の素人を監督に据えたとして、そして、例えその指示がいかに正しくとも、選手がそれに大人しく従うか、って話だ。

プロ野球の選手なんざ、プライドの塊だ。そりゃそうよ、高校の強豪校ならば、100人200人といる部員の中からレギュラーを勝ち取り、スカウトの目に止まる様な成績を収めて、初めてプロになる。

さらにその選ばれたプロの中で、悪戦苦闘しながら、ようやく、レギュラーを取る。そして、その中でもタイトルを取れるようなところまで行きついた連中が闊歩しているのがプロ野球の一軍だ。人生、勝ち続けてきた野郎共。

プロ野球の監督って、そんな連中をまとめなきゃならんのだぞ?そんなでかい仕事が、素人に勤まるわけがねぇわな。だから、素人の監督なぞ、いない。

往年に優れた実績を修めた元選手が、上に立って監督やコーチをやるからこそ、現役のスポーツ選手のような荒くれ者も、黙って指示に従うわけであって。別に野球に限らず、サッカーでも、他のスポーツでも、同じ。

つまり、上に立つ人間には求められるものがある。それが実績、経歴だ。野球などのスポーツなら、現役時代の実績、ということになるが、なら、政治家は?

(続)

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