「塾の先生には見えないね」
家の近くを歩いていた時に、歩きながら髪を纏めていたってのもあるのだろうけど、擦れ違い様に、品の良い感じの婆ちゃんから声を掛けられた。無論、会った事も話した事もない。
足がぴたっと止まったよ、顧客の親か?その親族か?酔いも飛んだ、全力で記憶を手繰る、でも、ない。「何で分かるんですか?」と聞くと、「食堂のおばちゃんから話を聞いた」、って。
別に悪い意味ではなくて、普通に会話した、頑張ってね、って言われた。
そこの食堂、うちの別館の前にあるのだけど、1回しか行った事がなくて、別館を開業した時に一言二言会話した覚えがある位。大盛で有名な店らしく、辺鄙な所にあるのにいつも満席、繁盛している食堂。
そこから話を聞いただけで俺を特定出来る物なのか。確かに目立つ外見ではあるのだろうとは思うけど、擦れ違いだけで、あ、あいつだ、ってなるか?
別に、特定されるのは良いんだけど、品行方正にしないといかんなとは思ったね、この近くを歩いている時は、輩的行動は避けないと。いつも見られている、そう思って置いた方が良さそうだ。おちおち、たっしょんも出来んな。
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