経営者の「移民賛成」は、奴隷として働いてくれる移民ならば受け入れよう、と言うだけ。もし不況になり自分の会社が傾き始め、リストラの必要性に迫られれば、事も無く下層労働者を切り捨てるだろう。
移民が邪魔になれば、突然意見を変えて、移民反対とすら言い出しかねない。本来、経営者と言うのは、その稼ぐ金の多寡ではなく、その企業理念がいかに道徳的に魅力的であるかが大事なのだが、残念ながら、現実は、ね。
企業と言うのは日本社会の一員であって、当然日本国の浮沈に左右される。だからこそ、目先の金では無く、日本社会全体の幸福を考えて動かねばならないし、長い目で見ればそれが最善でもある。
もっと言えば、世界全体の利益を考えねばならない。それは即ち、人道とは何か、と言う問いに等しい。人間全てが幸福である為にはどうしたら良いのか、と言うことなのだから、世界の利益を考える、と言うことは。それが、本来の企業。
そんな経営者ばかりならば、ブラック企業なんてこの世に存在するはずもなく、従業員の幸福、わかりやすく言えば、賃金と福祉、これがもっと充実するのだが、現状を見る限り、多くの経営者の理念には疑いの目を向けざるを得ない。
社長が偉いのは、単に社長だからではなくて、御前らが働く企業の、御前が共感出来るその理念を、生み出して実行する、それ故だ。わかりやすく言えば、社長の人格に依る。
(続)
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