ふるさと民俗学習館、の続き。
むしろ、館内にあった刺青の写真の方に目が向いた。昭和初期まで沖縄の女性は手首から手の甲にかけて刺青をしていた。ハジチ(針突)と呼ばれ、琉球の女性であることを示すもの。
中国や日本に攫われて売られない為、と言うことだ。で、この刺青が悪戯書きレベルでチープで汚らしいのよ。確かにこんな刺青あったら、攫っても売れそうもないな、と思う。
服で目立たない背中ならまだしも、手の甲なんて目に付いて仕方がない。古来より中国や日本に置いては刺青は罪人の証でもあるので、人身売買を未然に防ぐと言う意味では、この刺青は効果的であったのだろう。
その名残だか知らんが、この島では、風俗嬢などの馬鹿女には、手や腕などに落書きみたいな墨が入っていることがちょくちょくある。聞けば、友人同士でふざけ半分でやったものらしい。
さすがに中高までの餓鬼の頃の話で、後悔はしているようだが、それが後々まで持つ意味を分かっていなかったってのが残念なことよ。偏に親の教育が悪いとしか言えない。
この沖縄に置けるかつての風習から、刺青に対する罪悪感が希薄なのかも知れん。アメリカと直に接している影響もある。確かに米兵は入れているのが多いからな。年々人数は上昇していて、アメリカの青年層では36%とも。
(続)
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