前の続き。
他の名産品は、ぱなぱんびん、うーやきがぁす、たらまんぼー、と言う菓子類、ささげ(大角豆)と言う黒豆。菓子類には興味がないので食わなかったから、味は不明。泡盛酒造所は無く、島独自の酒も無いのが残念。
この島の最大の特徴は言葉。沖縄本島よりも更に標準語からは離れ、石垣、宮古とも異なる。表記からして、「イ°」「リ°」「ム°」ってのがある。だが、現在ではこれらを発音出来る人も少なくなって来ているようだ。
後で「ふるさと民俗学習館」に行った時、発音を御願いしたのだが、出来ない、と言われた。一応、聞き取ることは島の人ならば大概出来るようではある。結局、これらの音がどんな発音なのかは不明。
「イ°」:下の歯の裏に舌の先を付け「イ」
「リ°」:上顎に舌を付けて「リ」
「ム°」:唇を閉じて「ム」
ガイドブックによると上記の通りだが、これも正確ではないようだ。
また、聞き慣れない「トゥブリ」、「海への出入り口」と言う意味の言葉がある。この島は平坦なので、潮風から畑や集落を守る為に、海岸線一周に、アダン、テリハボク、モクマオウ、フクギなどの防潮林、防風林が植えられている。
その林の切れ目からの海への出入り口が「トゥブリ」。このそれぞれに名前が付いており、「トゥガリ°ラトゥブリ」「プーギィ°トプリトゥブリ」など。文字列だけ見るとアイヌの言語のようだ。これが島一周50箇所近くある。
(続)
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