不仲

旧コラム

前の続き。

普通に考えれば、フェリーは今帰仁、伊是名、伊平屋と周って運行すれば良い。燃料費を考えればそれが当たり前だ。だが、それをせず、伊是名行き、伊平屋行き、二つのフェリーが別々に、実に無駄に、運航している。

そこには明らかにこの二島の不仲が見て取れる。観光する側からすれば実に不便だし、こういう態度は見ていて胸糞悪い。外からの人間にとっては、どちらも糞田舎の離島、つまんねえことで喧嘩してんじゃねえよ、としか見えない。

恐らく、フェリーがどっちの港に先に着くかとか、下らねえことで揉めてまとまらなかったんだと思う。一応、最近は「いいな」祭り、これは「伊是名」「伊平屋」「今帰仁」の頭文字だが、それで仲良くやっているような空気は出している。

だが、これも、今帰仁が間に割って入ることでようやくまとまったような雰囲気がぷんぷんする。様々なメリットをぶら下げられた平成の大合併でも一緒になることがなかったってのは、そう言うこと。

傍から見ていて、困ったもんだ、としか感じない。因みに、伊平屋島は標高が高い山が多いせいか、ハブがいる。伊是名島にはいない。

かくして、伊是名島には「ハブのいない島へようこそ」という看板が、そしてそれが許せなかったと言うか、当て付けに感じたんだろうな、開き直って、伊平屋島には「ハブのいる島へようこそ」という看板がある。

(続)

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