沖縄料理熱、の続き。
それを読めば大体はわかると思うが、以下にもう少し詳しく島らっきょうの話を。まず、らっきょうと島らっきょう、何が違うのか、という話だが、実は同じ。品種的にはどちらも変わらない。
ただ、沖縄の気候や土壌、収穫時期が本土よりも早い、こういった条件の変化により、内地のらっきょうと比べると、島らっきょうは小振りで細く、臭いも強い。
らっきょうは葱の仲間なので、見た目も似ている。下の球根部が葱よりも膨らんでいるぐらいの違い。実際、らっきょうの上の方の葉っぱは、葱と同じ味がする。この部分は普通は食わないが。
らっきょう、漢字では「辣韮」と書く。辛辣(しんらつ)の「辣」なので、「辛い」という意味。韮は「にら」だ。韮も葱の仲間。つまり、「辛いにら」がらっきょう。
仏教では食ってはならないものとされている五葷(ごくん、「葷」は臭いの強い野菜という意味)は、「葱、辣韮、大蒜(にんにく)、玉葱、韮」で、全て葱の仲間。寺で共同生活をするから、臭い奴がいると迷惑だからかな?
内地のらっきょうは5、6月に収穫する。鳥取、福井の特産品。酢漬け、醤油漬けで食うのが一般的。島らっきょうは4~9月に植えて、12~5月に収穫する。冬が旬で、夏に出回るのは冷凍物。塩漬け、天麩羅で食う。
(続)
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