餓鬼の意識・4

管巻き

その後も、沢山喧嘩しながら、一番の理解者ではあったのは確か。喧嘩しながらも馬が合う、そんなもんだろう。それに、俺に楯突く様な奴は他にいなかったし。敵になってくれるのは有り難い。

34年の時の担任、土屋は、やばかったね。贔屓が過ぎる。宿題を忘れた奴をぶん殴る暴力教師だったのだけれど、俺はどんなに忘れても、スルー。

前の奴が「今日は持って来るのを忘れました!」、で、成績表を見て、「てめえ、一度も持って来てねえじゃねえか!」とばれて、ぶん殴られる。

俺も覚悟はした。学校を舐めていたから、真面目に提出なんて、した事がない。出来る事をやるのは無駄、と思っていたから。で、俺の番。「忘れました。」「御前は良い!座れ!」でスルー。

何てちょろい世の中なんだ。やって来るべき宿題を忘れた、この事実は、皆同じ。でも、肩書や実績があると、スルー。教師って、ごみだな、と思った。こんな不公平な概念を持って指導しているんだ。そりゃ、言う事聞かんわ。

挙句の果てにこいつ、「御前は立派になって、有名になって、俺の名前を出して、御金くれよ」って言われた。今でも、寒々しい。土屋、嫌いな奴の名前は下の名前まで覚えていないもんだな、これ、教職界の恥。

こんな風にね、覚えているもんよ。小学生とか、舐めたらいかんわ。もう、幼稚園ぐらいから、1人の人間、って思った方が良いよ。

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女とプロレスなら、俺もしたい。

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