沖縄の言葉の話をしたのでついでに。ウルトラマンの怪獣の話だったかなあ、~ゴンとかが良く使われていて、これは沖縄の言葉を拝借したと聞いた事がある。
日本語に置いて、濁音ってのは強いイメージが付く。ぱたぱたとばたばたで話をしたが、ぱきぱきとばきばき、こきこきとごきごき、さくさくとざくざくではイメージが変わって来る。濁音は唸り声みたいに強く発音するから、そう言う効果があるんだろう。
で、バトル物でキャラを設定したい時、強いイメージを持たせた方が劇は当然盛り上がる。そこでキャラの名前には濁音、って事だ。竜だと大して強くなさそうだけど、ドラゴンになると強そう。ドラゴンクエストの大ヒットにもこう言う伏線はある。
で、怪獣の~ゴンは糸満市の阿波根(あはごん)、沖縄市の比屋根(ひやごん)、辺りから来ていると思われる。何でも、初期のウルトマランの脚本家に沖縄出身の人がメインで関わっていたらしく、有名な怪獣キングジョーも、その人の苗字、金城からだとか。
ガンダムなんかも徹底している。モビルスーツはほぼ濁点。ガンダム、ザク、グフ、ドム、ギャン、ゲルググ、ジオング。モブのジムやボールまで。続編もゼータだし。
でも、沖縄の苗字にもある阿波根や比屋根は、その怪獣のイメージのせいか、今では本来の読みをやめて内地風にして、「あはね」「ひやね」と読む事が多い。仲村渠「なかんだかり」が本来だけど、内地風に「仲村」「中村」としている人が多いのと同じ。
って事で、「~ごん」を見て「怪獣みたい」って笑っちゃ駄目よ、寧ろ、怪獣の方が阿波根、比屋根に寄せて来ているんだから。な、松島君。
(続)
シュノーケルして帰る所。
阿嘉島北側の展望台から。
上るのはそこそこ大変。
折角ここまで来たなら、登ろう。
コメント
素敵な知識をありがとうございます。見た目も怪獣っぽくて強そうだなと思っていたら、やはり彼らが怪獣の祖だったわけですね。納得です。
今じゃ怪獣の方が有名だから、それで弄られたくない人は「あはね」「ひやね」にするだろうな。