【三跪九叩頭・3】アヘン戦争やむなし

管巻き

国が堂々と麻薬を輸出するって、現代の感覚からすればちょっと尋常じゃない。メキシコだの、インドシナの黄金の三角地帯だの、フィリピンだの、やばい所はあるけど、さすがに堂々と国がやっている訳ではない。シンジケートがやっているだけだ。

教科書のこの記述だけを読めば、イギリスって糞だわ、ってなる。だが、この三跪九叩等の話を聞けば、どうだろうか。

本国からの大使だ。大英帝国の威信を背負って来ている。それが、この三跪九叩頭、屈辱の土下座を要求される。二度大使を送って、二度とも。そして、貿易改善交渉は拒否される。

そらね、イギリスもぶち切れますわ。そんな非礼な国にはアヘンを売り付けるのもやむなし、となっても仕方ねえなと思う。少なくとも、俺がイギリスの首相であれば、そうする。三跪九叩頭とか要求して来る土人国家は人間の国じゃねえだろ、そこにアヘンを売り付ける事は、相手は人ではないので、人道には反しない、ってなる。

こんな屈辱、三跪九叩頭、こんなのに従う国があるのかよ、って話。ないない、そんなの奴隷じゃねえか、国とは呼べないね。ある訳がないわ。ねえよ、ねえ。

と、ここまで長々と前振りをしたんでもう分かるだろうが、2国ある。朝鮮と、琉球とかちょっと格好付けた名前の、我らが南島の土人達、だ。

(続)


川と山と海と。

蝉ががんがん鳴いていた。

川は余り綺麗ではないな。

小さい静かな集落。

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