monophonic「モノフォニック」⇔stereophonic「ステレオフォニック」
monaural「モノラル」⇔binaural「バイノーラル」
これが正確な対立関係。でも、日本では普通、モノラル・ステレオって言ったら、上の使い方。1つのマイクで録音した物を1つのスピーカーで再生するのがmonophonic。左右2つのマイクで別に録音して、左右2つのスピーカーでそれぞれ再生するのがstereophonic。日本語ではこれを、モノラル・ステレオと呼んでしまっている。
stereo-は、ギリシャ語が語源で「固い・実体の・立体的な」。固い物=固体=立体的な形、と言う流れか。液体や気体も厳密には立体ではあるだろうけど、流動的なんで、普通にイメージする立体とはちょっと違う。固体こそが立体的と言えるのだろう。
stereotype「定型・決まり文句・月並みな考え方」と言う単語も、この派生で、ついでに。「固い+タイプ(形)」で大体こんな意味になるって事は分かるはず。
で、stereophonicは「stereo=立体的な+phonic=音の」。phonicが「音の」ってのは、想像つくだろう。
cellular phone「携帯電話」
earphone「イヤフォン」
headphone「ヘッドフォン」
interphone「インターホン」
megaphone「メガホン」
microphone「マイク」
phone「電話」
telephone「電話」
と、沢山あるから。片仮名にする際に、「フォン」だか「ホン」だか、どちらかに統一して欲しいと思うけどね。「アイフォン」とは言うけど、「アイホン」だと、なんか流行に付いて行けない老人が口にしてそう。でも、「メガホン」は「メガフォン」とはあまり表記しないよな。
正確には、phonyの形容詞型がphonic。phonyでは、symphony「シンフォニー・交響曲」が有名か。
「sym-」が「共に」って意味だってのは、かつて書いた事がある。
symbol「象徴」
sympathy「共感」
「syn-」でも同じ。
synchronize「同時に起こる・一致する」
→synchronized swimming「シンクロナイズドスイミング」(全員の動きが同じなので)
synergy「共同作用」
synthesize「総合する」→synthesizer「シンセサイザー」(様々な音色を総合する楽器)
(続)
余り綺麗な石の積み方ではない。
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