7月19日火曜から7月22日金曜。時々仕事には行っていた。おいしそうかな、って時だけ。余りやる気はない。
7月23日土曜。いつもの飲み。篁園、ドラドラだったかな。ポケモンをやったのは、結局この日だけ。すぐ飽きる。
俺の飽きっぽさは半端ないぜ。そんなに流行りに飛び付く方じゃないが、自分でやってみて、それを人に伝えて、一抜けた、ってのは結構ある。ラインもこれ。人に入れさせておいて、暫くして俺は抜けて、今じゃこれを使っていないのが周囲には殆どいない、と言う状況。
竜馬の話と一緒よ。自分を竜馬と重ねるのは、自分でも慢心し過ぎだな、とは思う。ま、それは置いておいて、このエピソードは面白いので、ちょっと脚色して書いてみる。
ある男が久々に友人の坂本竜馬と出会った。当時、土佐藩では長刀を挿すのが流行っていた。良い長刀を手に入れたばかりの男は、それを竜馬に見せ、言った。
「どうだ、良い刀だろう。ところで御主、長刀を持っていない様だが、大丈夫か?今の世の中、物騒だぞ?」
竜馬が笑って言う。
「そんな長刀、無用の長物よ。平地での戦じゃあるまいし。今の斬り合いの多くは屋内だ。屋内でそんな長刀、ぱっと抜けるか?振り上げりゃあ天井に当たる、横に抜いても柱に当たる、抜いてから斬り掛かるまで間もある。」
短刀を抜いて見せる。
「これよ。短い方が良い。さっと抜けて、刺せる。屋内じゃあ、こっちの方が役に立つ。」
「成る程。流石は竜馬だな。」男は納得して、竜馬と別れた。
1年後。彼らは再会した。
「おう、竜馬、久しぶりだな。俺も最近良い短刀を手に入れてな。どうだ、見てくれ。これなら屋内の乱戦でも引けを取らんぞ。」
竜馬が、懐から何かを取り出しながら、笑って言う。
「そんな物はもう役に立たんよ。今はこれよ。ピストルだ。引き金を引くだけだ。相手に刀を抜く間も与えん。」
「成る程。流石は竜馬だな。」男は納得して、竜馬と別れた。
1年後。彼らは再会した。
「おう、竜馬、見てくれ、このピストルを。最新式のだ。結構な値はしたが、精度も良い。」
竜馬が、懐から本を取り出しながら、笑って言う。
「もうそう言う時代じゃあねえよ。今はこれよ、万国公法よ。国際法だ。日本も海外と付き合って行かなきゃあならん。世界を知らなきゃならん。海の向こうを、見る時代よ。」
「流石は竜馬、と言いたい所だが、奴の変節ぶりには付き合い切れんな。」男は肩を落として竜馬と別れた。
(続)
瀬長島にて。
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