そして動く

この暇な時間を散々味わった後、ぼちぼち飽きて来たなあ、何か他の事をするか、そう言うのが本来の人間の動機。要は、何もしないのは充電期間。これもこれで飽きる事は間違いないから、そこで初めて動ける。

ぼーっとしながらも思索を巡らせて、こう客観的に見ると、どうでも良いこの世界、俺がいようがいまいが勝手に動いているこの世界で、俺は何をしたいだろう？

下らないこう言う思考でも大分時間を取られるんだなあ。これこそが暇の意義。目まぐるしい世の中で、ほんの少しであれ、立ち止まって考える時間。

飲んで呆けて、只眺めて聞いて、感じて。この部屋の中の小さな世界、これも又世界。俺の世界はここを中心に動いているのだし。

この世界から、俺の意思を始めて行こう。何1つ思い通りにならないこの世界の、その1歩。こんな思索の時間も無駄ではないんじゃねえかな、ま、朝から酒を飲む言訳だが。

ってもね、こんな時間、3～4時間もありゃ十分よ、骨の髄まで現代人になっちまっているからな、こんな貴重な時間でもすぐに飽きる。って事で、急速充電も完了したし、ぼちぼち動くか。