これを一生懸命に口説く為に毎日の様に来ている奴、これは金を置いて行ってくれるから良いが、大分おっさんにもなって何してんだか。
こいつからはちょっと目の敵にされたな。偶に閉店近くに客の振りをして迎えに行くんだけど、まあやっぱり何となく分かるんだろう、俺の立ち位置が、で、カウンターにいる俺に絡んで来たり。
いや、何だったら貰ってくれて構わんのだが、これに入れ込んじまうこいつの未来も又暗そうで、どんよりとした気分にしかならない。俺と変わってくれるなら、それはそれで有り難いんで、そんな敵視しないで、寧ろ譲ります。
何度かこの町を散策した事があるが、これが又寂れていて。いや、人口はそれなりにいるから、寂れている訳ではないんだが、何だか絶望感を感じる。
でっかい鉄工所があって、近くにぼろい団地があって、黄昏時に鐘が鳴ると、そこから労働者がわらわらと出て来て、団地へ消えて行く。
工場労働と言うだけで、毎日毎日機械の様な仕事を熟すだけの日々を想像して、うんざりして来るが、終わって団地に戻って飯食って寝る、この代わり映えしない毎日を延々と繰り返す人生、それを思うだけで死にたくなる。
コメント
ブログ再開ありがとうございます
林檎の話・・・
「オラわくわくすっぞ!」
いやいや、この話、書いていてどんよりして来たから、そんな続けたくないのだが。