ガチャ・1

ガチャガチャって俺が餓鬼の頃のワードなんだが、何か流行ってんね、復刻か。20円だったかな、入れてカプセルが出て来る、ガン消しとかキン消し。下の方から出て来るのは分かっているんで、箱揺らしたりとか。

この言葉が携帯ゲームで甦った。やった事はないので詳細は分からないのだけれど、俺の認識としては、このガチャガチャ感覚で、携帯で課金でぽちっとやって、良いのが出て来るのを待つ、多分こんな感じ、合ってるよな？

これが最近、親ガチャとかなってね、面白いね、言葉ってのは色々と飛び火して行く。この理屈は、自分の生まれはガチャガチャ見たいなもん、で、当たったか外れたか。

まあ、分からなくはない。スタート地点を皆平等にってのが民主主義の理想なのだけれども、余りに現実と乖離している。この親ガチャの現実から目を逸らすべきではないのは確か。

この言葉を全部逃げ道に使ってどうしようもねえのもいるのは間違いないだろうけど、人間皆平等、って言うのも違うとは思う。スタート地点に大分差はあるよ、どう考えても。

俺がアフリカのチャドの5男ぐらいに生まれた時、多分俺が選べる将来の幅は物凄く狭い。恐らくはその運命を呪う事すら出来ない、他の世界を知る環境にすらない、身の回りの世界しか一生知る事はないのだから。