べらべら喋り過ぎだ・1

基本的に暗い方を歩いて来ているのだし、色々と不味いからね、こう言うのはちゃんと心の中にだけ閉まって置くべき所なのだけれども、性格的にね、無理。

何でもかんでも喋っちゃう、多少は理性が働いて抑えている部分もあるにはあるけど、一番駄目な人を目の前にしたら多分出ちゃう。実際それで沢山やらかして来たし。

だから俺に伝えた事はもう公然の物だと思ってくれ、そう言う対処の仕方を考えておいてくれ。何とかなるよ、言い訳なんて、幾らでもある。それが思いつかない自分を恥じるべき。即興ででもぱっと出て来ないと。

暗示を掛けておくんだって、自分に。抑々人生なんて嘘で塗り固められているんだから、演技だよ、今自分は俳優だ、アドリブ位出来んと二流よね。

俺は一流だって言う自負があるから、何でもかんでも喋っちゃう。窮地も又それはそれで楽しめる、ねたになるからな、どっちに転ぼうがどうでも良い。

結構回って気分が良かったから、べらべらと余計な事を。まあ、大丈夫よ、多分、こう言うのは幾らでも経験して来たし。本音をぶつけられると人は動けなくなるもんよ。