このコラムのテーマ、沖縄の話に戻ろう。以上のように、移民を受け入れた方が良いと言うのが俺の意見。当然、沖縄に対してもそう思っている。内地からの移民や文化の流入にも、反発するのは得策では無いよ、ってことだ。
そもそも、これだけ沖縄に内地から人口が流入する、これは偏に、沖縄に魅力があるからだ。県民としては素直に喜ぶべきところだろう。少なくとも、嫌がることじゃない。
社会増減率、これは、県外からの人口の流入の度合い、と言う意味だが、国内でこれがプラスになっているのは大体が都市部で、首都圏、宮城、愛知、福岡。このメンツに何故か沖縄が入っている。これは異様だ。
一つの要因は、戦後の占領政策で日本国に返還されるのが遅れた沖縄は、まだまだ未開発の地域であること。今後の基地の返還などもある。つまり、フロンティアであるので、企業などの進出が現在目覚ましい、と言うことだろう。
もう一つは日本人の精神面かと。俺自身がそうだが、移民に賛成しているのは、この変わり映えしない毎日に飽きて来ている、と言うのがある。つまり、この閉塞的な日本社会、文化にうんざりしている、ってこと。
沖縄は日本の中でも異質な社会。だから、この沖縄への移住現象は、内地にいる日本人が、自らの文化に飽きて、新たなる文化の刺激を求めて、移民として沖縄に来ている、と言える。
(続)
コメント