西欧の没落、天皇を神と崇める大日本帝国の敗戦、争いの絶えないイスラム世界、これらはまさにここに起因する。人間はこうあるべき、なんて主張する哲学は宗教になってしまう、ルネサンス以前に逆戻りだ。
ヘーゲルは、この点については、実に明晰に見抜いていた。哲学なんてのは、自分のも含め、所詮後付けでしかない、と言うことは理解していたんだな。
歴史を眺め、そこにはこのような観念が見いだせるのではないか、と言うのが哲学であって、哲学が人間の歩むべき道を示している訳ではない、と言うことだ。俺もこれには賛成。
哲学に自分の人生を委ねるのは愚かだ。他人の意見に自分の人生の進む道を決めて貰おう、と言うことなのだから。哲学は人生の指針を教えてはくれない。過去を説明するだけだ。
じゃあ、哲学や倫理学や宗教が人間の行動指針にならないなら、人間はどう生きたら良いのか?こんなことを言う奴はマニュアル人間よ。マニュアルに従った行動しか出来ない、自分で思考して動けない奴。
そういや、最近の奴はマニュアル人間とか老害は言うけど、昔の奴こそ、やばいぐらいにマニュアル人間だけどな。宗教とか~主義、こういったマニュアルで盲目的に行動しているんだから。
(続)
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