【和食38】移民の賛否

旧コラム

日本には現在、移民を受け入れるべきか否か、と言う論争がある。非常に難しい問題だとは思う。俺は、色々悩んだ末、アメリカの現況なども考えて、結果、移民賛成派に回ることにした。

反対派の意見は良くわかる。言語が異なる人間が日本社会に多くなって来れば、コミュニケーションの齟齬を来たす場面が日常にも当然増える。今までは、同じ日本に住む者同士、「話せばわかる」だったものが、難しくなる。

既に東京の居酒屋やコンビニなどは中韓の店員だらけ。意思の疎通がうまく行かず、注文が通らなかったり間違われたり、こういう面で面倒だな、と思うことはある。那覇の場合はネパール人。現在、同じことが起きつつある。

移民と言うのは基本的に低所得者。自分の国で稼げないからこちらに来る。低所得者ほど犯罪率が高いのは自明。だから、移民を受け入れれば日本の治安が悪くなる、これも大いにわかる。

ただ、自己中、と言う言葉にプラスイメージを持つ日本人はいないと思う。移民反対ってのは、実はこれ。日本さえ繁栄していればそれで良い、ってことなんだよな。

移民や難民だって、自国で平和で豊かに暮らせたら、それが一番だろう。それが出来ないから、国を出る。言葉が通じない、風俗習慣の違う異国であっても、貧しい自国で死ぬのを待つだけよりはましだ、そう思うから、国を出る。

(続)

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