パチプロ哲学、の続き。
パチプが何をおっしゃる?、まあ、そうだね。だが、結構辛いもんでね、この稼業では、先程の言葉で言うなら「能動」でなければ稼げない。だって、朝にパチ屋に向かわなかったところで、叱ってくれる上司などいないのだから。
いくら遅刻しようが欠勤しようが誰からも心配はされない。当たり前だね、パチプなんだから。別にそれで首になる訳でもない。むしろ、パチ屋に通えば通うほど、出入り禁止になって首になる可能性が上がる。真逆だ。
つまり、パチプの仕事は全て能動。「金がない」とか「家族のプレッシャー」とかはあるかも知れないけど、それでも自分の意志で働きに行っている。俺がスロを打っているのは能動的な自分の意志からだ。
誰も俺に「仕事に行け」とは言わないから、命令されて打っている訳ではない。打たないと誰かに迷惑がかかるなどという社会的な強迫観念もない。ワタミみたいなブラック企業で強制労働を強いられているのとは違う。
この稼業は労働を全て自分で管理している。生活も全て自己管理だし、結果も全て自己責任。人から強制されて労働に行く日は一日もないのだから、そういう点で俺は労働の自由と権利を満喫している。
まあ、毎日毎日そんな意識を持っている訳ではなく、単に、この稼業を長く続けているとこれが日課のような感じになって、惰性でパチ屋に通っている面があることもまた事実ではある。現在この仕事を続けている理由はこれだな。
(続)
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