前の続き。
因みに、田芋はまた別。こちらは水田で作る南西諸島特有の芋で、沖縄では方言でターンムと呼ばれる。宜野湾や金武で生産が盛ん。これをペースト状にした「どぅるわかしー」、それを揚げた「どぅる天」で有名。甘味は少ない。
薩摩芋は元々琉球に大陸から伝わったもので、それが更に薩摩に伝えられた。だが、現在でも鹿児島では生産が盛んであるが、沖縄では薩摩芋は作られていない。何故かはわからんが、代わりに沖縄では紅芋の生産が盛ん。
スーパーなどでは紅芋の天麩羅が良く売られているが、甘いので俺はあまり好きではない。でも、紅芋タルトは良いと思う。土産としては無難な味だ。有名な「ちんすこう」はさほどうまいものではないしね。
フルーツ類は賞味期限が短いので土産としては向かない。その点、菓子は御手軽に食えるし賞味期限も長い。普段俺は菓子を食わないから詳しくないが、この紅芋タルトはいけると思った。
で、津堅島では紅芋を栽培している。港には「イリムサーをゼロに!」という看板があった。イリムサーというのはアリモドキゾウムシ(蟻擬象虫)、イモゾウムシ(芋象虫)のことで、芋類の害虫。被害があるとその芋は食えなくなる。
この害虫の根絶運動を行っているようだ。その為、島への植物の持ち込みには制限がある。このイリムサー、久米島では既に根絶に成功しており、津堅島でももう少し、とのこと。
(続)
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