働いて貰っても困る、の続き。
だが、こいつらはどうだろうか。食うのにも困る奴にとって、衣食住が保障される牢獄はさほど嫌な場所ではない。既に未来が見えない奴にとって、賠償金など恐るるに足らず。無い袖は振れぬのだから。
つまり、こいつらが犯罪者になると、犯罪被害者側は泣き寝入りだ。賠償金が取れる見込みはまずない。最近流行の、無敵の人、ってわけだ。人間底に行ったら何でもやる。失うものはないからな。それでは社会不安が起きる。
彼らが生活保護費と言う形で金を貰えるのは、「人間の出来損ないが、家に引き篭もって社会に迷惑を掛けないで、この世界の日陰の端っこで生きていくという努力」を行ったことに対して、ささやかながら払われている、ということ。
そういう点でこれも立派な職業だろう。まあ、パチンコしたりする余裕があるのは事実だから、もっと生活保護費は削って良いと思うがね。それでも、ゼロにする、という訳にはいかない、というのが現実。
だから、こいつらですら職業ではあるから、社会的に差別はされない。選挙権が取り上げられないのもそういうことだ。勿論、上記の書き方を見ればわかる通り、俺は心情的には見下しているよ。
ただ、人間を職業などによってランクを付けるのは勝手だが、それはあくまで個人の心中での意見であるべきだ。社会においてその差別が具体的に影響することだけは避けなければならない。
(続)
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