日本と南国の混在、の続き。
近くの奄美野生生物保護センターに寄る。このセンターは無料だが、それにしては面白いのでお勧めだ。本も充実しており、地域の図書館的役割を担っている。
奄美大島は東洋のガラパゴスとも言われており、生物の多様性がある。あれ?このフレーズ聞いたことがあるぞ?調べたら、普通は小笠原諸島を「東洋のガラパゴス」と呼ぶ。だが、奄美大島、屋久島、西表島も名乗っているそうだ。
このセンターには展示物がたくさんある。メインの展示はアマミノクロウサギ(奄美野黒兎)。絶滅危惧種であるので、当然生体はなく、剥製だけ。それには触ることもできる。
以前徳之島紀行の時にも書いたのだが、この兎は奄美大島と徳之島にしかいない、耳と尻尾が短く、体毛は黒い、鼠に似た風貌をした兎。絶滅危惧種だ。徳之島では数が少なく、奄美大島が主な生息地。
夜行性で、昼間は地中の巣穴で寝ている。夜に起きて来て、餌取りを開始。草や葉、果実などを食べている。深夜の道路上で見られることも結構あるようだ。天敵はハブ、マングース、犬、猫。
ハブも同じく夜行性なので、これとの生存競争を繰り返しながら生き延びてきたのだろう。ハブに襲われないよう、子供は土の中の巣に埋めて育てる。2日に1度穴を掘り返し餌をやり、再び埋めて去る。
(続)
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