黒糖焼酎

旧コラム

隣人と仲良く、は難しい、の続き。

島の産業は、観光業、農業、漁業。農業は主に北部の平野で砂糖黍、薩摩芋、様々な果物が栽培されている。砂糖黍から作られる黒糖焼酎は島の名産品の一つ。

黒糖焼酎は奄美群島でしか製造が認められていないので、全国に出ているもの全てが奄美産。奄美「群島」であるので、奄美大島だけでなく周辺の離島でも作っている。

黒糖焼酎を作っているのは18社。奄美大島10社、喜界島2社、徳之島2社、沖永良部島3社、与論島1社。原料は奄美産の黒糖を使うのが基本だが、沖縄のも多いそうだ。沖縄の黒糖の方が補助金の関係で安いとか。

焼酎としては、芋、麦、米、泡盛に比べ、黒糖焼酎はまだ全国的にはメジャーではないようだ。国内の焼酎の全消費量の2%に過ぎない。なので、島外に出荷は6割、4割は島内での消費。

黒糖焼酎は比較的新しい酒で、戦後になってから始まった。黒糖を使った酒自体は島でも古くから飲まれていたが、ラムに近いものであったようだ。

戦後、この酒はスピリッツに分類されたので、税金の関係で高くなってしまった。そこで、米麹を使うことで焼酎というカテゴリーにして値段を抑えたのがきっかけ。現在ではこの分類による税金の差額はなくなっている。

(続)

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