カベール岬

旧コラム

前の続き。

ウメ家は子供を乗せて走るので大変だが。エミリーはサンダルが壊れたとかで裸足で乗っているから、また大変。さて、出発。まずは北の岬、カベールを目指す。神が降り立った地だ。

意外に遠いか。途中、宿泊施設があったが、閑散としていた。素泊まりで1泊4000円ぐらいだそうだ。隣のグラウンドも草が伸び放題で使われている形跡はなかった。牛舎もあったが、神の島だし、屠殺はしていないと思うが。

ハイビスカスが沢山咲き誇る連荘ロードを通る。これ、松島とバシが名付けた。これだからスロッカスは困ったもんだ。美しい花を見てもこれ。心が汚れているぜ、この神の島で懺悔して、しっかり洗って帰れ。

岬へ到着。道路は最初の方は舗装されていたが、途中からがたがた道になるのが良くないな。着いた先はなかなかの景色。神が降り立った、と言われると、そこまでじゃないが。そういう話に俺は無関心だしね。

岩場の多い、こじんまりとした岬で、波は穏やかで遠浅。崖になっているんで泳ぐのは無理だろうな。後で調べたが、釣りに向いているらしい。神の御膝元でそんなことしていいのか?持ち出し禁止だから、島の人間しかできないが。

ここまで来たが、子供を前に乗せて走っているウメと嫁さんはきつそう。でも、俺が住んでいるマンションでは、朝、この光景をしょっちゅう見る。母ちゃんが、場合によっては、前後に二人、子供を乗せて走っている。パワフルだね。

(続)

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