前の続き。
小さくて種が大きいので食えるところは少ないが、値段は安い。これをたくさんお土産に頂いた。有り難い限り。俺はそんなにいらんので、他の連中で分けて持ち帰った。
更に、パッションフルーツもたくさん切ってくれて、それも頂く。俺は好きなんだけど、皆この酸味が苦手のようだ。実が柔らかくなっている物ほど酸味が少なく、逆に固いと強烈に酸っぱい。
これらでもう腹一杯。マンゴーを食うと爪がオレンジ色になるね。いやいや、御馳走様でした。今後誰かに送ることがあれば、こちらに伺うことにしよう。
外に出る。南城は農村と山の多い、自然の豊かな地域。なので、蝉の大合唱。ほとんどクマゼミだな。俺が餓鬼の頃、捕まえたかった蝉。ミンミンゼミを一回り大きくして黒くしたような蝉で「シャシャシャシャ」と鳴く。
俺が餓鬼の頃は、この蝉は横浜にはいなかったので捕まえられなかった。図鑑で眺めていただけだ。本来の生息域は沖縄、九州。だが、1980年以降西日本で増え始め、現在は関東でも見られるという。
原因は、気候の温暖化で生息域が広がったという説や、九州などからの樹木を西日本、関東方面へ移植した際に、幼虫が混入して広がって行った、という説がある。
(続)
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