平和はつまらない、の続き。
それにね、戦争にはそれ特有の高揚感ってのがあるんじゃないかとも思う。俺は運動会の騎馬戦や棒倒しなどで擬似的な体験しかしていないが、あの感覚はあれでしか味わえ得ない。
あんな風にアドレナリンが出ること、なかなかないんだよね。そもそも、こういう麻薬的なことを経験させてしまう教育システムって、相当に問題がある気がするんだが。
不良やヤクザと言われる人間が、集団での喧嘩や抗争をやめられないのは、仲間との一体感を持って、敵との戦いに臨む、この高揚感だろうな、多分。俺は真面目に生きて来たから、こういうの、知らんけど。いや、本当に。
でも、多くの人間はそれを経験して知っているから、だからこそ大河ドラマが受けるし、戦国物が大人気。スポーツに熱狂するのもこれの延長であることは間違いない。人間というのは闘争が大好きなんだよ。
人間は戦うのが大好き。ここに目を背けては駄目だ。平和な世を作るにあたって、まずここを直視しないと。で、これをどう背けさせるかが国の、指導者の、仕事だろう。現代のスポーツの隆盛はこれの御蔭だと思っている。
スポーツってのは、それによって擬似的な戦争を行うことで、人間の闘争心を削いでいる面がある。甲子園の県代表に熱狂するのは戦国時代の忘れ形見。沖縄の甲子園への情熱はここにあることは間違いない。
(続)
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