前の続き。
他にも。
生徒「数学なんて日常生きて行く上で使わねえし、役に立たねえよ。」
教師「こんな簡単なこともできないお前が社会で何かの役に立つのか?」
生徒「ぐぬぬ。」
こんな調子。ここの教師は、実に良く、わかっている。
生徒が勉強に反抗するのは当たり前。それを頭ごなしに、「黙れ」とか「やれ」とか「屁理屈を言うな」とか、このあたりのセリフが最低最悪。
どんな下らない話にも徹底的に付き合って論破する。これが中高生には一番必要。いや、人間どの世代も全て、そうだな。権威で抑えることはできないんだよ、人間というのは。
中高生を子供と思って見下すなら、なおさら完膚なきまでに論破してやるべきだ。実際、上のような会話をしている生徒は、途端に気分を変えて勉強するようになったりする。論破されれば素直に聞くもんなんだよ。
場合によっては教師が論破されることもある。だが、麻布の教師は「一理ある」と認めると、それを本当にやってくれる。そして、こういう教師の言うことには、生徒は逆に反抗しなくなる。信頼関係が生まれるからだ。
世間の中高には規則や禁止事項がやたらあると聞く。俺は麻布にいたから知らんのだけれどもね。だが、これは逆効果だ。少なくとも、自由、批判精神、反骨心、これらが最上の価値観である麻布生にこんなのはナンセンス。
(続)
コメント