前の続き。
こんなんなら、貰うより自分で買った方がまし。自分で買ったのなら、なくしても俺の自己責任で済むが、プレゼントはそうはいかないからな。貰い物=自分の物、なのに、なくしたら、プレゼントしてくれた人に謝らなければならない。
実に不便なものだよな、プレゼントって。こう考えると、プレゼントをするってことは、相手には迷惑千万だと思わないか?相手がその地雷を丁重に扱わなければならなくなるんだぜ?相手の負担を増やすだけ。ひでぇ話だよな?
まあ、そうだな、プレゼントの意義はわかるんだけどね。これで人間関係を深めていく部分はあるから。プラマイゼロのお互いの物のやりとりであっても、そうすることで、つながりができる。俺もそれは理解している。
ただ、プレゼントは食い物や酒なんかがいいね。形に残るものは、扱いに困る。食い物は、食って、ご馳走様、で済むから。なくす心配もないし、安心。あ~、でも、相手の好き嫌いとかあるから、これも難しい面は多少あるか。
ま、俺も実際、色々戴いているからな。そこは素直に感謝している。よく貰うのは、友人のミチヲ。彼の実家である佐賀(※日本の九州地方にある県の一つ)の農産物を戴くのだが、これは非常に有り難い。
自分の足で佐賀の地を踏むことなぞ、皆、人生で1度、あるかないか。例えあったとしても、片手の指もあれば十二分に足りるだろうから、そういう、まず訪れることのない未開の地からの名産品、これは嬉しいよね。
マダガスカルからの土産に匹敵するレア度を持つのが、この佐賀の逸品。祈祷による雨乞い、石器だけを使用しての収穫、こういう古代からの農法でできた自然の恵みが、佐賀の農産物。これを戴けるんだから、感謝しないとね。
(続)
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