五枝の松

旧コラム

シンリ浜、の続き。

砂嘴は、沖縄によくある普通の浜辺が、干潮時に水が引いて珊瑚が沖合いに出てくるのと同じ様なもので、大した物ではない。それに海が囲われているからか、波は穏やか。

ここからは空港が丸見えなんで、ダイレクトに発着が眺められる、ぐらいかな。あと、島の西側にある浜辺なので、夕日のスポットではあるようだ。

さ、どんどん見て回りますか。五枝の松。ごえだのまつ、と読む。枝が地を這うように横に広がっている、古くて大きい琉球松。樹齢250年以上らしい。国指定の天然記念物のようで、確かに立派。

まあ、沖縄らしくはないんだけどねw。この近くに渓流があって、4月下旬から5月上旬ぐらいに、久米島にのみ生息する久米島蛍がこの辺りで見られるとのこと。夏場は蛍は無理だが、この松自体は十分に見る価値がある。

この五枝の松の近くには池があるが、これは、カンジン貯水池。車でそばを通っただけでよく見なかったのだが、日本の溜め池百選の一つ。この溜め池百選の話は、沖永良部島紀行でちょっと書いたことがある。

2005年に完成した、世界初の地表湛水(たんすい)型地下ダム、カンジンダムによって出来たのがカンジン貯水池。地下ダムというのは、地下水を通している岩にダムを打ち込んで、溜め池を作るもの。

~型ダムと言われても俺も知らんけどw、まあ、漢字を見れば何となくはわかる。漢字は偉大だ。で、このカンジン貯水池には、久米島蛍などが生息しているので、溜め池百選に選ばれた、というわけだね。興味がある方はどうぞ。

(続)

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