【九州紀行・45】城山

旅行記

城山の展望台近辺は地元民のウォーキングに丁度良い様で、沢山いた。ウメはウォーキング中のおばちゃんから椎の実を貰っていた。熊の様な図体を見て、あ、何か食べさせてあげなきゃ、と思ってくれたんだろう。親切な人だ。奴は結局食ってはいないけど。

の実自体は食えるよ。餓鬼の頃に母ちゃんに炒めて貰って食った覚えはある。自分で集めて来た物って、折角拾い歩いて来たんだしって事で、食ってみたくなる。味は悪くなかったが、殻剥きが面倒。団栗(どんぐり)橅(ぶな)の実、胡桃(くるみ)なども食った。胡桃が一番旨かったが、固すぎて割るのが大変。

宿に戻る。車を置いて、まだ夕方だが、夜の街へ。鹿児島の繁華街は天文館と言うアーケードが中心。かつてここに薩摩藩の天文観測所「明時館」があった事に由来する。規模はそこそこで、飲み屋には困らない。

1軒目、皆の希望で「むじゃき」。俺は希望はしていなかったのだが、名物らしいので仕方ない。白熊と言うかき氷。店内も綺麗な喫茶店の雰囲気で、ここにおっさん4人かき氷、なかなか厳しい絵面だ。

ミニサイズでいいんじゃねえの、と言うのに、皆フルサイズ。メニューを見たら、芋焼酎が掛かっているのがあったので、そのかき氷を。一応酒ではあるけど、薄いし、甘い。甘過ぎる。皆それぞれ違う物を食ったけど、どれも似た様なもん。かき氷、辛党が食うもんじゃねえや。

アーケードをぶらぶら、路面電車を見たりして、2軒目「熊襲亭」薩摩郷土料理。店内は結構広いのだが混雑していた。鹿児島名物の黍魚子(きびなご)は旨かった。

(続)


仙巌園。水力発電所跡地。

回遊式の流れ。ここで歌を詠む。

薩摩切子。要は、カットグラス。

城山から眺める桜島。

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