静岡の夜

おでん横丁、ってのがあった、この街、黒おでんしか売りがねえからな、それで無理矢理作った様な感じの新しめの横丁。それなりに店の数はあるんだけど、どこも一杯。これしか売りねえんだから、もっと広げろよ、この横丁を。

でも、地元の人って感じではなかったかな、客は、多分ほぼ観光客、だってここしか来るとこねえもん、他に何も売りがないから。黒おでん、この1点だけ。

でさあ、この日は土曜だったんだけど、22時位で店閉めんなよ、てめえら売りねぇんだから、週末位朝方迄やれよ。このやる気のなさと言い、もう、この街、嫌。もうちょっと頑張ろ？

感性が合わない。常に中間位を歩いて来た奴らの固まった街。棘が全くないから、感情の起伏がない。店も全然ねえのよ、遅い時間になったら。普通に生きて普通に死んで。実際何も聞かないしなあ、この街からの人物。

仕方ないから、この横丁の上にある店に入った、まあ、美味しかったよ、普通にね、静岡ビール、普通だね、これ札幌ビールに委託しているんだね、どこまでやる気ねえんだよ、地ビール位頑張ろうよ？

静岡の日本酒も飲んだと思うんだけど、まあ、これも又特徴がなく。悪くはないよ。でも面白くないんだよ、只々。諦めんな、何か、何かあるだろ、尖れよ。