【動物系・7】島嶼化

管巻き

で、島嶼化、簡単に言えば「大きい生物は小型化して、小さい生物は大型化する」と言う事。象と蟻で考えれば分かりやすいだろう。ちょっと前まで陸続きだったのが、突然、海面が上がって、島になった、とする。で、そこにたまたまいた象と蟻だけが取り残された、と。

象は、今まではライオンとかいたから、でっかくねえと、食われる。が、今はこの島に蟻しかいねえ。島になって海に囲まれたから、ライオンが渡って来る事は、もうない。こうなった時に、このでかい図体、必要だろうか?

でかい図体なんだから、燃費は悪いよね。それに、島は狭いし、そんなに食い物も多くはない。もし食い潰してしまったら、他に移動しようと思っても出来ないんだから、絶滅するだけだ。

となると、もうライオンが集団で襲って来る事もなくなったし、このでかい図体は無用の長物。もっと燃費の良い、小さい体にした方が、同族で食い物の奪い合いもしなくて済むし、長生き出来て、都合が良い。だから、大型動物は小さくなる、って訳だ。

蟻はどうだろう。今までは、蟻食いとか、中途半端な大きさの奴らに食われていた。が、今はそいつらがいない。この島に象は残った様だけど、奴らの巨体からすれば、蟻は食用にするには小さ過ぎて、狙われない。

蟻としては、ラッキー。敵が少なくなったんだから、もう後は、食ってぐうたらするだけの毎日になる。そりゃ、太るよね。でかくなる。

(続)


おお、こちらは美しい。日の当たり方次第だな、海の色は。イーフビーチ。

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