ヒメハブも毒が弱いので大丈夫。こいつは太く短いのですぐに分かる。サキシマハブも台湾ハブも弱い。だから結局、一番の問題は本ハブ、って事だ。つまり、本ハブがいる奄美と沖縄本島近辺でのみ問題、って事。
ハブの毒自体はそこまで強い訳でもなく、蝮よりも弱い。だが、量が多い為、咬まれると沢山注入される。血清、正確には血清ではなく、抗血清、抗毒素とか呼ばれる物らしいが、それは副作用も強いので、通常は余り使われない。
沖縄、奄美でハブの被害が大きい。明治の頃にはハブの血清がなく、咬まれると死ぬ事があった。後遺症も大きい。ハブは熱に反応して攻撃して来るので、体温を感知して襲って来る。実際、ライターにも飛び掛かって来る。
ハブは鼠を食う為、それを追って民家に迄侵入して来る。で、人間、家畜に深刻な被害が出る。石垣の隙間に潜んでいる事が多い。ハブは害獣である鼠の駆除には役に立ってくれるのだが、その毒が、ね。
蛇が嫌いな人って多いけど、これは本能に刻まれている人間の潜在的恐怖だとか。遺伝子によってこう言う情報も受け継がれる。実際、蛇を初めて見る猿でも怯えるそうだ。昔から人間は毒蛇に苦しんでいたと言う事だろう。
かつて奄美大島ではハブ退治の為に鼬を放ったが、鼬は毒の耐性がないので、全滅してしまったとか。沖永良部島にはハブはいないそうだが、持ち込まれた日本鼬はいる。外来種だが定着した様だ。俺も沖永良部で見た事がある。
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