植木君

胸糞悪い話を沢山吐き出して行こうか。底辺の嫌な物を見ると連鎖的に出て来るからな、仕方ない。どうしようもない、世の中、こう出来ている、そして直す気もない。ありのままで、無為自然。

ダウン症だったのだろうと思う、そう言う顔つきだったし。俺が住んでいた横浜の公営住宅、植木君は多分この公営住宅の住民ではなかったと思うのだが、近くに住んでいたのだろう、良くうちの辺りをうろうろしていた。

状況設定が意味分からんよね、中々説明が難しい、俺は親父が公務員なので、その住宅住み、で、結構広く遊び場があったので、周りからも色々来る、言わば公園みたいな感じの所。

植木君は良くここに来ていた。君って言うけどね、俺が小学3, 4年の時に彼は多分24, 25位だった筈。身長もでかくてね、180位あったんじゃないか。木偶の棒と言えばこれ、位のイメージを俺は持っている。

知能はその当時の俺以下の植木君。漫才が大好きらしくて、いつも関西弁でテレビでやっていた漫才を真似している。横浜に住んでいるのに漫才の物真似以外も全部関西弁になっている。

無害の極み。俺は好きだった。ずっと勝手に喋って漫才の真似事しているだけなんだから。偶に絡んでやると喜んでくれる。新聞配達で食っているみたいだったな。朝一生懸命頑張っていた。

やっぱり虐める奴がいる。小学生が、大学生か社会人位の、然も180を超えるでかさ、こんなの本当は危な過ぎて絶対にやっちゃいけないと思うのだが、植木君、優しくてね、一切反撃しない。

小学生が蹴り入れて、一生懸命漫才の突込みで返している。まあ、どつき漫才みたいな所もあったからそれはそれで面白かったのだけれど、一線を超える様な奴もいたりして、可哀想だなあ、とは思った。

親父からは、関わるな、って言われた。そりゃそうだ、あれだけでかい訳で、切れたら確実にやばい。でもなあ、毎日なよなよ、くねくね、変な動きをしながらジャージでやって来る、で、話し掛けると一生懸命突っ込んでくれる。

虐める奴がいても、来る。一生懸命漫才してた、怒らずに。同情とか、そんな物はないよ、俺も見下していたし、只、その侭でも良くね?とは思っていた。

その辺に生えている草とか、くぬぎにいるクワガタとかと同じじゃね?排除の必要もないし、いたって良いじゃん?適当にコミュニケーション、出来ているかどうかも怪しいんだけど、ま、いても害はない。

何分餓鬼の時分の話なんで俺も良く覚えてはいないのだが、俺が小学校の5~6年から中学校の時には彼はいなかった筈。死んだのかも知れんしどこか虐められて引っ越したのかも知れんけど、今回想して初めて気付いた位の話。

中学校以降は近所付き合いなんてない。小学校の友人がいない。ごみとしか思っていなかったから。塾に行って、同レベル、と言うより上の、敵を初めて沢山見つけて、そっちに夢中になったので、小学校低学年の記憶はほぼ消えた。

俺のスタンス的には、はっきり言えば障害者に物凄い冷たいし、と言うか興味がないのだが、助けたいも何もない、結局は自分じゃない事は分からないと思っているので、俺元気だからね。

それでも、いては良いと思う。別に優遇の必要は全くないけど、いても良い、存在は否定はしない。そりゃ勿論出生前診断とかで減らせるなら減らした方が良いけど、いても、まあ、仕方ない。

別に助けないけどね。そこに攻撃はしない。いても良い。障害者なんだなあ、大変そうだね、俺には関係ないけど、これだけで十分じゃねえかなあ。

何かしたい奴はしても良いけど、俺は関係ないから巻き込まんで、これで良くねえかなあ。ここに偽善を差し挟むからこそ面倒な事になるだけで。ない事にして置けば良いのよ、面倒事は放置で。

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