スナック民俗学、の続き。
イーザトのスナックは今変革期にあって、ボトル制の店は少なくなりつつあるそうだ。ここも時間制で、1時間6000円だったかな。ピッチャーに泡盛ボトルをどばどばと注ぐ、伝統的オトーリスタイルが消えて行くのは残念だ。
時間制は地元には受けが悪いとか。やや高くつくからかな。スナックの営業は島内のルールで25時までと一応決まっていて、それ以降も実はやっている店もあるのだが、裏口からしか無理なので、常連客にならないと駄目だそうだ。
また、働いている女は地元は少なく、移住組が多い。一人客は少なく、団体が普通で、口開けの20時からもがんがん来るそうだ。実際、開店間もなくだったはずだが、かなり繁盛していた。
伊良部大橋が通って、質の悪い客が増えたとか。客同士で喧嘩を始めるのだと。この島の給料日は5日、給料を持って帰ると母ちゃんにすぐに没収されるから、家にも帰らず作業着のまま店に来たりする。なので場末の雰囲気はある。
金土が特に繁盛とかではなく、平日でも普通に飲んでいるそうだ。ただ、営業時間が25時までという制約もあるし、20時と言う早い時間からがんがん飲んでさっと帰るから、翌日にはあまり支障がないようだ。
逆に言えば、営業時間をもし午前4時まで許可、なんてことをしたら、この島は回らなくなってしまうだろう。麻薬を取り締まるのと同様、風紀引き締めにはこういう制約が必要と言うことだな、オトーリが当たり前のこの島では。
(続)
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