前の続き。
伊平屋(いへや)島は沖縄本島の北にある細長い島。最高標高でも300mに満たないが、これは離島としては高い山がある方。南にある野甫島とは橋でつながっている。伊是名島の北にあり、今帰仁の運天港から船で80分程。
海上から見るといくつかの山が連なっている島で、山間の平野に5つの集落、北から、田名(だな)、前泊(まえどまり)、我喜屋(がきや)、島尻(しまじり)、野甫(のほ)、がある。
すぐ南にある伊是名(いぜな)島とは、非常に近いにも拘らず、双方を結ぶ定期船がなく、野甫島から個人営業の海上タクシーに乗るか、今帰仁港まで戻って再び船に乗る必要がある。
前者はそれなりの値段がするし、出発する野甫島も、着いた先の伊是名の港も、どちらも島の中心部からは離れているので、船に乗る前にタクシーを予約するとか、ヒッチハイクするとかが必要になる。かなり不便だ。
なので、もし両方の島を一度に旅行するならば、後者の手段、つまり、いちいち本島の今帰仁港に戻ってから船に乗らなければならない。今帰仁港での乗り継ぎ時間を考えて、伊是名、伊平屋の順が良い。
面倒だね、この乗り継ぎ。伊是名と伊平屋、不仲は確実。明治の琉球処分後、この二つは一つの村であったのだが、役場が伊是名にあった為、様々な不便さから、伊平屋が分村を請願し、結果、二つに分かれた。
(続)
コメント