体感機・その8

旧コラム

「とにかく、こちらでは止め打ちしているところをカメラで確認しているからね。」

「確変中の玉増やしはやったが。」

「それも駄目。」

「やらないと減るような釘しているから仕方ないんだが?」

ワイシャツ、苦笑。

「今月捕まえるの、2人目だな。前回のも君の仲間か?」

「?知らないな。」

いや、本当に知らん。体感機を使っている奴はそれなりにはいるようだ。

「いつもうちの店に来てんの?」

「イベントとか書いてあったから来てみただけ。でも、釘は全く開いてねえな。」

ワイシャツ、苦笑。

「とにかく、出玉没収、出入り禁止ね。」

これにて部屋を出る。昔のパチ屋では暴力沙汰なんてのもあったのだろうが、現代ではもうそんなのはないな。パチ屋もでかくなり過ぎた。それなりの企業なので、そういう報道が流れるとダメージがあるからね。

出玉没収は失敗したな。前回書いた通り、うまく立ち回れば避けられたかもしれない。7万ぐらい損したか。体感機で出たらならまだしも、すぐに平打ちに切り替えて、それで普通に連荘しただけなので、大損した気分。

体感機は既にデブに渡しておいたので、没収は避けられたから良かった。体感機は10万ぐらいする高価なものだし、これを使って今後金を作るわけだから。

(続)

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