経済は読めない

旧コラム

前の続き。

競馬新聞を読めば競馬に勝てるようになるわけではないのと同じで、日経を読めば投資がうまくなるということはない。日経は経団連の大本営発表ばっかりだしな。財界の広報誌とも揶揄される。財界に都合の悪い記事は書けない。

一応、日経を読めば、結果的な答え合わせぐらいにはなるかも。基本的には後手後手の後付け解説をしてるだけだから。よって、日経を読んでいるからと言って将来を読めることは絶対にないがね。

そもそも、政治学、経済学ってのは、社会実験、答えなどない。こうすれば社会も景気も良くなると、あーでもないこーでもないと議論しているだけで、どれが正解など誰にもわからない。

不満をぶつけようがない最高の政治、経済があったことは歴史上ないのだから。こうしたら良くなるんじゃないの、って意見をぶつけ合いながら、皆で現在進行形で実験しているだけ。

将来のことを考える学問だからな。わかってりゃ誰も苦労しねぇよ。政治体制だって、資本主義、社会主義、共産主義、どうしたら良いかわからないから、皆、暗中模索でその真っ只中。経済だって全く同じ。

だから、ファンダメンタルで株を弄るというのが俺にはどうにも納得ができない。読めるわけがない経済、いつ何が起こるかわからない、その中で株を買って長期保有するというのは、物凄くリスキーなことをやっているように思える。

もし俺がどうしてもファンダメンタルで株を買うとするならば、自分が好きな経営者、良く利用する企業で優待が良い、その企業が倒産して株が紙屑になっても諦めがつく、そういう会社の株だろうな。そんなの見つからないけど。

(続)

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