前の続き。
さてさて、今回は特別ゲストがいる。ニモちゃんだ。ミチヲとエミリーの飼っているフェレット。鼬にカクレクマノミの名前をつけるセンスは到底理解できるものではないが、まあいい。しかも、このニモ、自分の名前は認識してないな。
フェレットに名前を覚えさせるには、バイト(甘いペースト)やおやつなんかで釣るしかない。が、これが結構難しい。単に、おやつの時間、ぐらいの認識になってしまうことも多々ある。
ちゃんと躾ければ覚えるらしいのだが、どうやったら良いのかわからん。随分昔、東京で女と同棲していた時、俺の家にもフェレットが3匹ほどいたのだが、どいつも、全く名前を覚えなかった。
ただ、声のトーンは認識していた気がする。同じ名前でも、おやつの時と、悪戯をして怒られる時、それはわかっていたような。猫撫で声だと寄って来るし、強い声だと、そそくさと逃げて行く。そういう知能はあるようだ。
動物にも個性があるから面白い。犬や猫は飼ったことがないが、多分、同じだろう。フェレットにも性格があって、かつて我が家にいた3匹は、暢気、臆病、攻撃的と、随分違った。
ニモは臆病な方だな。フェレットは基本的に好奇心が非常に強いので、それはニモも変わらない。ずっと家の中をうろちょろしていた。犬や猫と違い、大人しくしていることはまずない。狭い所に潜り込み、色々なものを咥えて運ぶ。
野性味を残しているのも、フェレットの魅力。人間に対して、犬のように従順ではないし、猫のように媚びてくることもない。自分勝手に好きに行動している。
(続)
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