沖縄と地震、津波

旧コラム

現在の利便性は置いておくとして、高台に古い集落があるのは、長い歴史の中で、海岸は危険という経験が生かされてこうなったのではないか、ってこと。

過去に津波などがあり、それが口頭伝承などで伝わって、その経験から街作りがなされていた、と。その流れが、琉球王朝の終焉、人口の流入、戦争などから、現在は途切れてしまって、記憶喪失の状態になっているような。

実際、最近の調査では、名護の羽地内海なんかで、大津波の跡があるとか。石垣島なんかでも、ある程度の被害が出たことが近年あったしね。

沖縄は、地震自体は全然起きないんで、そこは安心。震度3程度でも、かなり珍しい大きな地震、ってところ。が、四方が海である以上、津波のリスクは高い。こういうニュータウン、平坦だからね。津波から逃げるにも近くに高台がないからな。

まあ、こんな千年規模の災害を恐れてばかりでは何もできないこともよくわかる。だから、開発自体には賛成だ。ただ、こういうリスクを頭の片隅にでも入れておくべきだろう。

311のような現実があった後でも、何も躊躇することなく開発を推し進めていることに物凄く違和感を感じるんだよね。ここは一つ、立ち止まって、そういう対策も含め、考えるべきところじゃないのか?って気がする。

臭いものに蓋をするように、腫れ物を触るように、この話題には一切触れず、そのまま開発続行ってのが気に入らない。そして、そういうリスクを説明することもなく当たり前のように売り出しているデヴェロッパーとかもね。

埋め立て地は液状化などもあるし、家の購入の際には良く考えんといかんよね。街やビーチの綺麗さとか、利便性とかだけに目を奪われることなく。

ま、俺のような根無しには関係ない話ではあるが、ねw。参考までに。

(終)

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