音楽とグローバリズム

管巻き

何かの切欠で調べて思った事。グローバルって言うけど、特に音楽の世界に関して言えば、全く逆方向に行っているんだな、と。

俺が中学生位の時は、邦楽よりも洋楽の方が格好良い、って雰囲気があった。ガンズだとかモトリークルーだとか、俺は全然聞いた事もないし、知らんのだけど、そう言う奴が結構音楽論には幅を利かせていた。

国内の音楽しか聞いていないと、こいつらが、あれは海外のあれをぱくっている、あれのオマージュ、とか言うもんで、知らない俺は、ふーん、そうなんだ、でも、俺にはどうでも良いけどね、なんて話しか出来なくなる。

B’zが流行っていた世代だから。ツェッペリンのパクリがどうとか、散々聞いた。でも、俺には関係ない。じゃあ、ツェッペリンを聞いてみようとか、ならない。同じ音楽ならどっちを聞いても同じだ。オリジナルがどちらかとか、聞く方からすればどうでも良い事。

洋楽は、俺が大学位の頃から一気に衰退した。それまでは、どちらかと言うと、洋楽を聞く方が格好良い、最先端、みたいな感じがあった。

が、ベルリンの壁が崩れ、東西と言うイデオロギー対立が薄まり、ユーロ・アメリカ・日本、一体感の必要がなくなって、それぞれ歩み始めた。

アメリカのビルボード主導の音楽からユーロも日本も離れた。日本で洋楽が売れなくなったのはこの頃からだろうと思う。最近じゃ、アメ公のヒットチャートが話題になる事すら稀なんじゃないか?

グローバルって何だろう。政治的に、経済的に?でも、文化は離れて行っている?

文化が先、違うか?まず、庶民レベルの文化、ここで溶け込み始めて、段々一体感が生まれる。これが離れつつ、それぞれ独自の方向に向かいつつある現在、ここで上からグローバルを押し付けるのは成功しそうな気がしない。

嘗ての、西側の中心アメリカへの追随、こう言うのは敵対する共産主義があって初めて纏まる事。外部に敵がなけりゃ、何でも纏まらんのだよ。戦国から江戸へと変わって統一感が出たのも、外敵の脅威のせいだろう。

グローバリズムは、外敵が生まれた時にのみしか成功しない。早く宇宙人に侵攻して来て貰うしかないね。


ここからの海は良い色をしている。

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